▲皇海山(すかいさん)2144m
〜 静寂に包まれた修験道の山へ 〜
2003年10月8日(水) 登頂回数
曇り
 GPS軌跡

男体山から下山後、湯元温泉で疲れを癒し、皇海山登山口の皇海橋を目指した。皇海橋へは、悪路で有名な栗原川林道を利用しなければならない。栗原川林道は、昨年の秋、台風による大雨で大崩壊をし、今年の7月まで通行不可になっていたのである。この林道は落石、崩落、そして車の転落が多い事で有名な林道で、通行には車高の高い車が望ましい。

さて、栗原川林道への入口へ向かう。夜は視界が不明瞭な為、明るい時間帯に入るのが望ましい。栗原川林道の入口へは「皇海山」と書かれた小さい看板に従えば良いのだが、分かりにくかった。勿論、ナビでも案内してくれない。林道入り口にはNHK中継所があるので、それが目印になった。一部舗装の林道からスタートした後、ダート走行に変わり、林道らしくなった。所々に落石があるので、注意しながら走行することにした。林道の途中で、手堀りのトンネルがあった。「うーん・・。よく掘ったものだよな。」時間があれば、車から降りて、実際にそのトンネルを歩いて見たかったが、先を急ぐ事にした。林道は、このトンネルを過ぎた頃から、路の悪さがピークになる。調子よく走っていると、愛車プラドでも、ひっくり返りそうな所が数箇所あった。ガイドブックによると『林道走行19キロ』とある。「長い林道だな〜」と思ったが、「ま〜、気長に走ろうかな。」という気分で走ると、以外と早いもんだ。林道入り口から45分の走行で無事、皇海橋に到着した。この日は、ここで幕営して、明日の登山に備える事にした。

8日は午前5時起床。前日の寝不足と疲れの為か、メンバー全員爆睡した。「外の様子はどうだろうか?」この日の予報は、午後から雨で、早めの行動が求められた。早速、雲の様子を観察してみると、上空には、青空の中に薄い雨巻雲と、巻層雲が出ており、天候の悪化は時間の問題と考えられた。素早く朝食を作り、準備を進めた。

登山口出発は、午前6時42分。曇り空の中をゆっくりと歩き始めた。登山口から、曲がりくねった林道を5分程歩くと、「皇海山登山口」の標識が見えてくる。ここからが登山道の始まりである。不動沢沿いを緩やかに登る登山道で、沢を横切る箇所も多い。大雨の日には歩きたくないコースだ。さらに、登山道は、よく見ると、沢の右岸と左岸両方に存在し、どちらを歩いても最終的には同じ地点に出くわす。又、この登山道の良いところは、あまり整備されてなく、昔の登山道に近い状態で残されている点だ。静かなのも良い。僕はこんな登山道が大好きだ。薄曇りの天気ではあるが、気持ちがよかった。登山道は、不動沢のコル手前で、ロープが垂らされた、ぬかるんだ急登となる。この急登を乗り越えると、不動沢のコルはすぐだ。

不動沢のコル到着は、午前7時45分。「あれは、鋸山だな〜。」ここからは、鋸山が、天を突くように聳え立っているのが、良く見えた。「皇海山から下山後、あそこへ登ってみようか?きっと、皇海山が綺麗に見える筈だ。」皇海山から下山後に、雨が降っていなかったら、鋸山に登る事に決めた。ここで、鋸山を眺めながら、しばらく休憩を取り、皇海山を目指した。不動沢のコルまで来ると、皇海山へは、普通に歩いて40分程である。3人で話しながら登っていると、あっと言う間に山頂へ出た。

山頂到着は、午前8時25分。山頂は、木々に囲まれており、あまり眺望は利かない。しかし、、木々の合間から、昨日登った奥白根山を望むことができた。「眺望がもっと良ければな〜。」とここへ登った人の多くはそう思うようだが、僕個人的には、山頂からの眺望はさておき、皇海山の頂上に立てた事だけで満足だった。山頂では、休憩と記念撮影をして、不動沢のコルへ下る事にした。

不動沢のコル到着は、午前8時50分。まだ、雨の心配もなさそうだったので、計画通り、鋸山をピストンする事に決めた。必要最小限の装備だけを持って、鋸山を目指した。鋸山への登山道は、しっかりして問題ないが、山頂手前にある岩場の鎖場だけが要注意である。しかし、ここは、鎖がかかっていて、登りやすくなっているのが、有難い。

鋸山頂到着は、午前9時20分。山頂からは、皇海山と、日光連山の眺望が素晴らしかった。「ここまで、登って来て良かったな〜!」心からそう思い、この山頂を辞するのが、惜しかった。しかし、ガスの上昇が早く、眺望がなくなりつつあった為、下山する事にした。「運が良かったな・・・。今日、この景色を見れたのは、俺達だけだな・・・。」その言葉通り下山につくやいなや、一瞬にして辺り一帯はガスに包まれた。

下山は、往路をひたすら登山口を目指した。不動沢のコル直下の急登で、同行の長山君が、ぬかるみの斜面を『逆ヘッドスライディング』のような形で滑り落ちた。「おおっ!」と驚いて、長山君の顔を見ると、真顔で滑り落ちていく。「大丈夫かい?」と問うてみると、「危なかったです・・・。が、大丈夫です!」と言ったので、安心した。長山君の足には、疲れが見られた。とは言え、彼の下山スピードは速いので、よく分からんかったが・・・(笑)

登山口到着は、午前10時42分。雨に降られる前に下山できた。

下山後、悪路、栗原川林道を通り、利根村にある温泉施設「龍宮の湯」へ向かった。ここの泉質は単純温泉。綺麗な内風呂と広い露天風呂があり、ゆったり寛ぐ事ができる施設だった。料金も500円と安い。

入浴の後、利根村随一の名勝、「吹割の滝」へ寄り、帰路に着いた。今回の山旅は、2日で3座登るという、ゆとりのない計画だった。

その計画に同行していただいた、五百住君と長山君に感謝しています。


【皇海山頂にて】



【鋸山頂にて】



【鋸山】



【皇海山】



【吹割の滝】

★山行記録★

山行時間:4時間00分
6:42 皇海橋
7:45 不動沢のコル
10分 休憩
8:25 皇海山頂
10分 休憩
8:50 不動沢のコル
9:20 鋸山
10分 休憩
9:50 不動沢のコル
10:42 皇海橋



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