▲ニ上山(にじょうさん)517m
〜 金剛山地の北端、二つの頭を持つ山へ 〜
2004年5月6日(木) 登頂回数2
晴れ
 GPS軌跡

二上山は、大阪と奈良の県境にあり、大阪府側から見ると、駱駝の背のような形をしている。雄岳(517m)と雌岳(472m)からなり、共に金剛生駒国定公園に含まれている。登山道沿いには、奈良時代の石窟寺院跡や、悲劇の皇子・大津皇子墓などの史跡がある。山頂からは、河内平野・奈良盆地はもとより、遠く大阪湾を隔てて、淡路島や関空・六甲山を望める。奈良県側では、大和三山が一望でき、正に学習に、行楽に、最適の場となっている。南麓を通る国道166号は、飛鳥時代に、難波の津から飛鳥の都に通じた、最古の官道・竹内街道とほぼ重なっている。国道沿いの登山口には、万葉駐車場(無料)もあり、家族連れでも手軽に登山が楽しめる為、多くの人々に親しまれている。又、この二上山は、かつて火山であった。今からおよそ2,000万年前頃に、大噴火した火山というのが、二上山の真の姿なのである。この噴火によって、二上山はさまざまな火成岩を生みだした。その中でも、とりわけ、サヌカイトと、屯鶴峯に見られる凝灰岩、ざくろ石は、全国的にも興味深い存在となっている。現在では山名を「にじょうさん」と呼んでいるが、古くは「ふたかみやま」と呼ばれていた。

大和葛城山から下山後、二上山登山口である竹内峠へ向かって車を走らせた。登山口は、国道166号沿いの万葉の森にある。ここの無料駐車場に車を停め、出発の準備を急いだ。ここの駐車場は、トイレもあり綺麗だ。周辺は、平日だというのに、多くのハイキング客で賑わっていた。  

出発は、午前10時5分。僕は、同行の牧野さん手作りのお弁当が入ったソフトクーラーを背負っての出発である。「おっ重い・・。」ニ上山登山で、この重さのザックを背負ってるのは、間違いなく僕だけだ(笑)。山道へ入りしばらく登ると、右手の斜面に、樹齢 1000年という杉の巨木が倒れたままになっているのが、目に入る。「岩屋の千年杉」 と呼ばれる杉の樹で、高さ28m 、周囲6mの大木である。しかし、平成10年9月の台風7号によって倒れたとのこと。 その先には、「岩屋」がある。この石窟寺院跡は、奈良時代に造られたものである。大小2つの石窟があり、その大きい方の石窟の正面には、三尊立像が浮き彫りにされていたらしい。岩屋を過ぎ、よく整備された遊歩道を登りつめると、雌岳(472m)山頂である。山頂には三角点が埋まっており、中央には、大きな日時計が時を告げていた。山頂は、ハイキング客で賑わっていた。山頂からは、奈良盆地をはじめ、音羽三山、遠くは室生の山々までも望むことができた。ここでお昼ご飯にしても良かったが、先に雄岳(517m)へ登ってしまいたかったので、先を急いだ。桜の木々に囲まれた遊歩道を、馬の背まで下り、雄岳へ登り返した。雄岳山頂到着は、午後11時6分。山頂には、葛城二上神社や、葛城28宿の第26番経塚がある。ここで昼食をと考えてたが、アブが多くて落ち着かなかったので、もう一度馬の背まで下り、雌岳手前の、桜の木々に囲まれた斜面で、昼食を取ることにした。同行のメンバーから、ザックを降ろす度に、お弁当をひっくり返さないかと心配されたソフトクーラーを、降ろす時がついに来た。「まるで、爆弾背負って来たみたいだな〜。ふ〜」気持ちが楽になった(爆)桜の木の下には、ベンチが設置されており、なかなか眺望も良く、気持ちよい。牧野さん手作りの、また豪華なお弁当だった。同行の岡田君も僕も、大満足の料理であった。「最高のハイキング日和になったな〜」天気が良く、気持ちの良い日だった。

昼食後、往路を万葉の森まで下山した。

下山後、近くの温泉施設[太子温泉」へ向かった。ここは、昭和54年、温泉が湧き出し出来た温泉施設。温泉は循環無しの天然源泉で、泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)である。浴室には広めの岩風呂があり、その真ん中に大きな鍾乳石が置いてある。湯は、その鍾乳石の上から流れ落ちており、なかなかの迫力だ。しかし、この鍾乳石、僕にはいささかの疑問が残る。「本当に、ここの源泉から流れ落ち、その後、長い年月をかけて出来た鍾乳石なのだろうか?」だとすれば、温泉が流れ出る箇所全てに、それが形成されていないとおかしい。内湯上部から流れ落ちる「掛け湯」周辺箇所には、全く鍾乳石ができていない。しかも中央の鍾乳石らしきものには、源泉が流れ出ていない反対側にもしっかりと鍾乳石がある。「こりゃオブジェだな!」温泉の雰囲気を出すには、最高の置物かもしれないが、知ってる者からすれば、無用の長物である。さて、外の露天風呂であるが、石造りで5名ほどが入れる風呂と、2人用の桧風呂が2つ、計3つの湯船が並んでいる。露天風呂は、見た目では、掛け流しであるが、多くは湯船の底から吸い出している。又、塩素臭がきつく、これはマイナス評価である。料金も900円と高い。だた、評価するとすれば、天然の源泉を、より源泉に近い状態で提供してくれているという点だけかもしれない。泉温が26度なので、一度暖めているのは仕方がないが、本当の天然温泉を主張する温泉施設ならば、1つ冷泉風呂を作っても良いのではないか。

この日は、天候に恵まれた中、大和葛城山と二上山を、ハイキング気分で楽しむことが出来た。こういうのんびり登山も必要だ。


【雌岳山頂にて】


【雄岳山頂にて】


【葛城二上神社】


【雌岳三角点】


★山行記録★

山行時間:2時間45分
10:05 万葉の森
10:34 岩屋峠
10:51 雌岳山頂
10:57 馬の背
11:06 雄岳山頂
11:28 馬の背
45分 休憩
12:18 雌岳山頂
12:29 岩屋峠
12:50 万葉の森



ご意見・ご感想はこちら
Since February 2000 Copyright Hiroaki Yoshida All Rights Reserved.