▲瑞牆山(みずがきやま)2230m・金峰山(きんぷさん)2599m
〜 奥秩父山塊を代表する2座へ 〜
2003年4月23日(水) 瑞牆山回、金峰山1
曇り


前回の雲取山の後、瑞牆山・金峰山の登山計画をしていたが、悪天候の為、断念した。一度、断念すると、またすぐどうしても登りたくなるのが、僕の性格なので困る。次の山行を瑞牆・金峰と決めてしまうと計画が早いもんだ。前回同行の五百住君と、早速、連絡を取り、休日を合わせた。今年の山は残雪が多かったのだが、この2週間程は暖かく、一気に春が訪れたという感じであった。雲取山の時ほどの残雪はないだろうが、何が起こるか分からない。しかも天候は、曇りのち雨の予報でよくない。今回も、完全雪山装備で望む事にした。勿論、スノーシューも持って行く。22日の夜、五百住君と滋賀県大津市で待ち合わせた後、出発した。大津市:瀬田東IC出発は午後10時35分。いつもより心持ち早い。

須玉ICで高速を降り、増富ラジウムラインを登山口である瑞牆山荘へ向かって車を走らせた。瑞牆山荘近くの駐車場に到着したのは午前2時30分。瑞牆山荘から50M程離れた林道ゲート前にあるこの駐車場は、広くて無料なのが良い。まだ、時間も早いので、しばらく仮眠を取ることにした。上空を見上げると星なんぞ全く出ていない!分厚い雲に覆われつつあり、悪天の前兆がでている。「雨にやられる前に出発したいものだな!」とブツクサ考えながら眠りについた。

この日の起床は午前4時00分。少しでも早い出発をと考え、朝食を済ませた後、出発の準備にかかった。瑞牆山荘前の登山口を出発したのは午前5時10分。登山口からは、シラカバの林の中をなだらかに登っていく。一度、林道にでるが、すぐ向かい側から登山道が続いていた。しばらく急登が続いた後、林道終点の看板が見え、この辺りからはなだらかな登りとなる。午前5時43分、富士見平小屋に到着。途中、林道終点手前で、立派な瑞牆山を望むことができた。目の前の木々が邪魔ではあったが、この曇り空の中、瑞牆山を望む事ができて本当に良かった。

富士見小屋でしばらく休憩を取り、瑞牆山へ向かう事にした。飯盛山から伸びる、陰気な樹林帯の尾根を越えると、小川山への分岐がある。そこから少し下ると、天鳥川出合に出た。天候が良ければ、休憩するのに、気持ち良さそうな場所だ。天鳥川からの枝沢沿いをさらに登山道は続く。岩がゴロゴロした箇所を登っていく。ここまでは残雪は殆どなく、所々、氷結している箇所があったくらいで、アイゼンは必要なかった。山頂直下にはそこそこ残雪はあったが、アイゼンなしでも問題なかった。山頂直下は急登ではあるが、奇岩(大ヤスリ岩)を眺めながらの、面白い山歩きだった。この急登を登ると小さなコルに出る。そこは黒森山との分岐だった。そこから北面を回り込むようにして上り詰めると、そこが瑞牆山(2230M)の山頂だった。到着は午前6時50分。山頂は、ゴツゴツした岩峰上にあるといった感じで、結構広かった。眼下には、大ヤスリ岩が良く見えた。しかし、この日は悪天候の為、これから目指す金峰山(2599M)の山頂付近は、残念ながら雲で隠れていた。丁度、僕達がいた山頂付近のみが晴れていた。(山岳気象用語でいうところの、サンドイッチ現象の前兆だった。)この現象が出ているからには、天候が変化するのも時間の問題だと思い、先を急ぐ事にした。

午前7時55分、富士見小屋へ戻りしばらく休憩した後、天候が変化しないうちに、金峰山(2599M)を目指す事にした。富士見小屋からは飯盛山を巻きながら、緩やかに登山道は続き、鷹見岩への分岐手前近くから残雪が現れた。アイゼンは必要なかった。トレースがある為、快調だ。大日小屋、大日岩を通過し、さらに上を目指した。標高を上げるにつれて残雪量も増え、大日岩から先の樹林帯の急登では、ズボズボ足を取られながらの苦しい登りとなり、疲れた。この樹林帯を登り詰めると、砂払いの頭(2317m)に出る。天候が良ければ、眺望の良さそうな所であった。ここから山頂まではゴツゴツした岩場で、快適な稜線歩きが続いた。辺り一帯はガスの為、残念ながら眺望は利かない。しかしながら天候は霧雨程度の雨で、本降りではないだけ救われた。本来ならば、金峰山のシンボルである五丈岩を眺めながらの登山になる筈だが、今回はそうもいかない。五丈岩の存在には直前まで気付かなかった。山頂直下の残雪は結構なもので、山頂の標識も殆ど雪の中という有り様だ。瑞牆山との残雪量の違いに驚きを隠せない。

金峰山(2599m)到着は午前10時25分。なかなか良いペースで登って来る事ができた。奥秩父一の眺望を期待していたが、この天候じゃそうもいかない。山頂でしばらく休憩した後、寒くなってきたので下山する事にした。往路は、復路を下山する計画だ。雨が本降りになるまでに下山したいと思い、休憩なしで、一気に富士見小屋まで駈け下りた。登山口到着は午後12時24分。駐車場で帰宅の準備をしていると、雨がポツリポツリ降ってきた。運が良かった・・。

帰りに、信玄公の隠し湯として有名な増富温泉で汗を流した。本当はすたま自然健康村「増富の湯」へ行くつもりだったが、なんと休館日だった(>_<)。しかたがないので、歩いて増富温泉郷の「金泉閣」へ向かった。まあ、有名なラジウム温泉にさえ入れれば、どこでも良かったのだが、ドデカイ旅館なので真っ先に目に入ったという訳だ。さてさて、この「金泉閣」の温泉だが、なんと本物の源泉(冷泉)風呂だった。足をつけた途端、寒気が走った。その時、初めて「こりゃ、本物の源泉だな。」と思った。同行の五百住君も驚きを隠せない(笑)。入ってみると、意外に長い時間入っていられるのが不思議だ。上を見ると「ラジウム温泉の入浴方法」と書かれた案内がある。読んでみると『まず冷泉に約30分以上入ります。その後あがり湯(あつい湯)で体が温まるまで入ります。』とある。「な、なに〜。この冷泉に30分も入るのか??」この風呂釜は5人入ったら満員!そこに今回は5人浸かっている。みんな熱心に浸かっているので、出るに出られない。和歌山への帰宅時間が気になったが、「仕方がない、今日はラジウム効果を期待しようではないか!」と思い30分入った。その後、あがり湯で、体を温めて出たがやっぱり寒かった。クシャミが止まらなかった。まぁ、いつかは源泉風呂に入りたいと思っていたので良かったのだが。信玄公の時代は、傷ついた兵士の療養の為に、この冷泉を利用したそうだ。当時はあがり湯なんてものはもちろんなく、あぶり湯という感じで、冷泉の風呂釜の前で焚き火をしてその火で体を温めたというのだから、「金泉閣」の源泉風呂はずい分ましだ。源泉風呂は、滅多にお目にかかれないものである。そこらにある温泉の殆どが源泉を一度、温めている。温めると、源泉そのものの効果が薄れると言われている(が、温めないとお客さんが来ない^_^;)。温めるだけなら、まだいいが、最近の温泉施設の殆どはその温めた湯を循環して使用している。こうなるとバイキンだらけで温泉の効果などあったもんじゃない!おっと、いかん。山の記録が温泉の記録になろうとしている(笑)

さて、今回の山行は、ギリギリ天候が持ちこたえてくれたお陰で、奇岩あり残雪ありと、そこそこ楽しめた。眺望は、次回のお楽しみに取っておこう。やはり瑞牆山と金峰山の残雪量の違いには、驚きを隠せなかった。


【瑞牆山】


【瑞牆山頂にて】



【瑞牆山頂 い○ち】


【五丈岩の前で】


【金峰山頂にて】


【金峰山頂】



★山行記録★

山行時間:7時間14分
5:10 登山口
5:43 富士見平小屋
10分 休憩
6:10 瑞牆山頂
15分 休憩
7:55 富士見平小屋
10分 休憩
10:25 金峰山頂
15分 休憩
12:00 富士見平小屋
12:24 登山口



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