▲三国岳(みくにだけ)1209m
〜 近畿百名山の難関、究極の藪山へ 〜
2005年8月22日(月) 登頂回数1
曇り
 GPS軌跡

全国に三国岳は沢山ある。この三国岳(1209m)は、夜叉ケ池の近く、福井、滋賀、岐阜の県境に有る登山道のない藪山である。この山は、登山のガイドブックにも載っていない、マイナーな山だ。この三国岳は、近畿百名山の一座であり、その中では三重岳、中八人山と共に登り難い山と言われている。

今回の三国岳で、近畿百名山の完了となる。先月、この三国岳を登ろうと試みたが、夜叉ヶ池近くで蜂の大群に襲われ、逃げるように下山した。それから一ヶ月半、再度、三国岳への登頂計画を立てた。今回の計画では、大学の後輩である上田君、長山君をメンバーに加え、三国岳山頂を目指す。

22日の早朝、枚方で2人と待ち合わせ出発。名神、北陸道経由で夜叉ヶ池の登山口を目指す。夜叉ヶ池へは、池ノ又ルートを登る。池ノ又林道終点に大きな駐車場があり、近くにはトイレもある。山奥の割りには人の手が入っており、整備が行き届いているように感じられた。そこへ愛車を停め、持参した弁当を食べならが、登山の準備を進める。

5時32分、今年2度目となる夜叉ヶ池を目指して歩き出す。駐車場の最奥にある登山口を降りて沢を渡る。沢を渡るといよいよ登りが始まるが、このルートは、初心者向きのハイキングコースと言った感じである。途中の登山道からは、V字の谷の向こうに夜叉ヶ壁がガスに霞んで見えており、山の緑も美しかった。 登山道は、幽玄の滝の滝壺の側を横切る。ここで滝を見上げながら小休止。二段になって流れ落ちる幽玄の滝には、「夜叉姫がこの滝の水で肌を清めて聖域に入り、池底へくだり身をひそめた・・・云々」という解説板がある。滝の水は肌を若返らせ、長寿が叶うとも伝えられているそうである。滝壺からの急登を上がるとブナの大木が茂る山道となり、登山道は相変わらずゆったりとした登りである。ジグザグの登山道からは右手に昇龍の滝が見える。見上げれば夜叉ヶ池の鞍部が見える。この先は、池まで急坂が続き、ガレ場には、ロープが取り付けられていた。見上げれば夜叉ヶ池のある鞍部が徐々に近づいてくる。右手対岸の急峻な夜叉ヶ壁はアルプス的山容である。7月にここへ訪れた時は、この周辺一面に黄色いニッコウキスゲが咲き乱れていたものだが、もう枯れてしまったようである。ルートは、最後の急坂を登ると、夜叉ヶ池のある鞍部に出る。

夜叉ヶ池を見物し、ここでしばらく休憩。簡単にレーションを取りながら、三国岳へ向かう準備をする。情報によると、無雪期に三国岳へ行くのは不可能とあるが、登頂して思ったが、藪漕ぎ慣れした者なら、まず問題ない。夜叉ヶ池から稜線を三国岳へ向け登る。いきなりの急登、岩を掴んでの登りもあったが、始めのピークまでは、特に嫌な藪漕ぎもなく簡単に登れた。しかし、その先からが大変だった。藪の背丈も高くなり、顔を上げて歩く事も困難で、終始しかめっ面での歩行だ。P1206の夜叉姫岳から藪の中のなだらかな下り、そしてだらだらと登って三国岳の山頂。本当に長い笹藪との戦いだった。全身、傷だらけで、メンバー全員ボロボロ。笹に覆われた山頂は、丁度、2畳程のスペースが刈り払いされているだけだった。なぜこの山が近畿百名山に選ばれたのかは理解しにくい。福井、滋賀、岐阜の県境である山だからか・・・。強烈な藪山という印象が強い。山頂でしばらく休憩して、往路を藪漕ぎして戻った。

無事、近畿百名山達成である。最後に相応しい藪、藪、藪の強烈な山だった。

下山後、木ノ本駅前にある温泉「清泉閣」で入浴した。ここは、弱アルカリ性ミネラル温泉の天然石温泉である。なめらかな肌触りが特徴である。泉質はよく分からないが、メジャーで活躍中の松井秀喜選手が高校時代、よく愛用した温泉だという。この日は、入浴客がいなく、貸切状態だったので、のんびりできた。入浴料が平日500円と安いのも魅力的である。実はここは3度目。木ノ本周辺の山を訪れるときは、いつもここで入浴している。

近畿百名山達成の感動を胸に抱きながら、自宅へ向け、愛車を走らせた。


【三国岳山頂にて】


【幽玄の滝】


【夜叉ヶ池】





★山行記録★

山行時間:5時間5分
5:32 登山口
6:35 夜叉ヶ池
10分 休憩
7:15 P1206
8:04 三国岳
15分 休憩
9:14 P1206
9:35 夜叉ヶ池
10:37 登山口



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