| ▲飯豊山(いいでさん)2105m |
| 2004年7月24日(土) 登頂回数1回 晴れ 飯豊山は、「東北のアルプス」又は、「残された最後の原始的な自然」として愛されている山である。山頂付近は、通年、雪に覆われていて、イイデリンドウ、シラネアオイ、イワウメなどの、貴重な高山植物の宝庫としても有名である。新潟、山形、福島三県の県境に股がる、広大な飯豊連峰は、大日岳を最高峰とし、北の杁差岳から南に続き、飯豊本峰を通り、20km先、三国岳へと連なっている。 昨年(2003年)の東北遠征では、梅雨明け知らずの悪天候に悩まされ、この飯豊山と大朝日岳への登頂を諦めざるを得なかった。そんな悔しい思いをしただけあり、今年は何としてでもこの2座には登頂したかった。 今回は、大学時代の岳友、五百住君と共に計画を立てた。現在、長野在住の彼とは、飯豊山登山口である、御沢キャンプ場で現地集合することにした。僕は、キャンプ場へ少し早めに到着したので、軽く仮眠を取り、五百住君を待った。午前3時半、五百住君の到着後すぐ準備を始めた。飯豊山を日帰りピストンするには、なるだけ早出したいところである。素早く準備を済ませ、ヘッドランプのスイッチを入れた。 出発は午前3時53分である。薄暗い中、歩き出した。天候は安定しており、上空には満天の星空が広がっていた。「今年は、なんとか登頂できそうだな!しかし、ここは長いからな・・・」出だしは、比較的、ゆっくりなペースで登ることにした。寝起きの身体には、長坂尾根の急登が応える。下十五里、中十五里、上十五里と登って行くが、なかなか体力の消耗が激しい登りである。一つ目のピークである横峰まで登ってしまうと、後は稜線づたいなので、体力的には幾分、楽になる。しかし、激しいアップダウンが続く。この日、飯豊本山を日帰りする登山者は多かったと思う。特に気になったのは、僕たちを驚くべきスピードで追い越し、走り去っていった登山者である。ランニングシューズを履き、小さなナップサックを背負ったこの登山者(?)は、あっと言う間に、前方のピーク裏へと消え去った。途中、挨拶を交わした時は、「本山を日帰りピストンです!」との話だったが、その後、彼と出会うことはなかった。「やっぱり山を走る奴は違うね!あれには付いて行けないな。」全くその通りある。さて、登山道は、稜線づたいにアップダウンを繰り返しながら、標高を上げていく。三国岳を越え、切合小屋まで歩き、そこでしばらく休憩した。手前にある三国小屋は、この時、工事中で使用できない状態となっていた。この日はとにかく暑く、大量の汗でズボンがびしょ濡れになり、大変な思いをした。まるで大雨の中を歩いていたかのように、全身びしょ濡れ状態だった。切合小屋からは、広い雪渓が残るお花畑の中を通り、さらにアップダウンを繰り返しながら、山頂を目指す。飯豊神社への登りである御前坂は、胸を突くような急坂であった。これを登りきると、飯豊神社のある本山小屋である。目指す飯豊本山は、すぐそこである。緩やかな稜線を10分程歩き、最後の登りをクリアすると、そこには念願の、飯豊本山の三角点があった。この一等三角点に触った瞬間、この上ない感動が、心の奥からこみ上げて来た。「やった!ついにやったぞ!長かった・・」念願叶った瞬間であった。そこでゆっくり登頂の余韻に浸り、眺望を満喫したいところだったが、あっと言う間に、大日岳方面より登ってきた大学山岳部の団体に、山頂を占領されてしまった。山岳部の団体を見て、「今じゃ、あんなでかいザック背負えませんよね。懐かしいですね。」と五百住君。確かに、今じゃやってられない。「その代わり、軽装になってスピードがアップしたよな!」重いザックを背負っての練成を経験した者にとって、今の装備なんて、ないに等しい位である。山頂では、簡単に記念撮影を済ませ、下山することにした。 下山は、往路を登山口目指した。この山のようにアップダウンが多い山は、下山時も同じなのだ。登山口へ降り立った時は、さすがに疲労困憊状態であった。「おつかれさ〜ん!よくがんばったな!」 下山後、近くにある温泉施設「いいでのゆ」へ向かった。ここの泉質は、ナトリウム塩化物・硫黄塩温泉で源泉温度が59.6℃と高い。茶褐色の、温泉効果抜群であろう源泉風呂も用意されているが、熱くて長時間は浸かれない。この源泉浴は、特に神経痛に効果があると言う。入浴料が、500円と安いのが良い。又、この施設の食堂では、有名な山都そばを堪能できる。元々、山都町は、そばの里として有名なのだ。そこそこの値段で、温泉に浸かり、美味しいそばを食べられるのは、特筆ものである。 入浴と食事を済ませた後、明日の大朝日岳登山口である、朝日鉱泉を目指した。 |
![]() 【飯豊本山頂にて】 ![]() 【一等三角点】 ![]() 【飯豊神社】 ![]() 【飯豊本山】 ★山行記録★
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