| ▲百里ヶ岳(ひゃくりがたけ)931m |
| 2004年6月18日(金) 登頂回数1回 晴れ 百里ヶ岳は、山名の由来からも見て取れるよう、山頂に立てば、百里四方が見渡せると言われている。京都府と福井県の県境に位置し、一等三角点(本点)が、山頂に備えられる。また、中央分水嶺線も、そこを通っており、全国でも珍しい(8座のみ)山である。この山は、堂々とした風格があり、是非一度は登ってみたい山である。また、この山の南側には、根来坂という、昔、若狭越えに重要だった峠道が通っている。戦国時代の終わりに、朝倉義景に敗れ退散する織田軍の、後備を守った徳川家康は、この根来坂を越えて、京都へ帰陣したと伝えられる。また、その後には、鯖をはじめ、若狭の魚を京都へ運ぶのに使われていた為、鯖街道の一つとされている。一方、山頂の北側には、木地山峠が通っている。この峠は、京都や近江に抜ける道というよりも、福井県側にある根来集落と、滋賀県側の木地山集落の間を、村と村を結ぶ峠道としての色が強い。近年、小浜市上根来と、滋賀県朽木村の小入谷を結ぶ林道、「小浜・朽木線」が開通した。この林道は、昔の「鯖街道」に沿うようにつけられており、根来坂峠のすぐ近くを通っている。県境の峠は、「おにゅう峠」と名付けられており、そこには、地蔵さんが祀られた立派な小屋がある。 この日、最後の1座となる百里ヶ岳である。赤坂山より下山後、登山の余韻を楽しむこともなく、百里ヶ岳へ向かった。赤坂山からは、かなり距離もあり、時間も押していた為、先を急いだ。しかし、3座登った後にも関わらず、体力の消耗は、然程感じられなかった。「4座登頂が見えたな!」気分は、上向きであった。百里ヶ岳へのルートは、朽木村から山頂へと続く「百里新道」を利用するのが、一般的のようである。しかし、今回は時間がなかった。昨年開通したばかりの林道「小浜・朽木線」を、根来坂峠付近まで車で入り、そこから根来坂峠を経由し、登り始める計画を立てた。そこまで時間を短縮して、登山の楽しみを味わえるかどうか、疑問に思えるかもしれないが、今回は良いのである。林道は、小入谷バス停を、少し入った所からスタートする。林道案内の看板があるので、分かり易いと思う。この林道は、未舗装のダートだが、良く整地されているので、走りやすかった。林道を、調子よく走っていると、県境の「おにゅう峠」まで来てしまった。ここは、昨年出来たばかりの峠である。「根来坂峠は、もう少し手前の筈だが・・。この付近からも登山道が出てないだろうか・・。」周辺を見渡すも、登山道らしきものはなかった。こうなったら、GPSしかない。GPSと、マップポインターを利用し、表示された座標から、現在位置を割り出した。その後、マップポインターで位置を確認しながら、根来坂峠付近の林道まで歩いてみた。しかし、登山道らしきものは見つからなかった。「やはり、林道からのルートはなかったのか・・・。」時間的に厳しいと思われ、百里ヶ岳登山を諦めかけたその時、林道と尾根が、ぶつかり合っている箇所に目が行った。林道脇にある尾根周辺の木々が、切り出されており、広い空き地となっていた。「うん?ここからだと薮漕ぎしてでも、根来坂峠へ抜けれるかもしれんな!」と思い、その尾根へ踏み入った。案の定、薄っすらとではあるが、踏み跡があった。「これだ!間違いない!峠へ行けるぞ!」こうなると、登るしかない。車をこの登山口(?)前の林道脇まで移動させ、歩き始めることにした。ここは、ガイドブックにも登山地図にも載っていないルートである。勿論、駐車スペースもない。路肩駐車になってしまう。お勧めは、駐車スペースのある県境の「おにゅう峠」へ車を停め、そこから歩くのが望ましい。歩いても、10分もかからない。 踏み跡を辿って、根来坂峠へ向かった。あまり歩かれていないルートだが、目印のテープがしっかり付けられているので、迷うことはない。15分程歩くと、根来坂峠へ到着した。ここは、「鯖街道」の、最初の峠として有名である。ブナに囲まれた峠は、静かであった。静寂に包まれながら、山頂を目指した。途中、1組の中年女性パーティと出会った。「うわ〜。人間だ!今日初めて、動物以外と出会ったわ!」とか言っていた。それ程、入山数が少ない山なのだろうか。少し疑問に思ったが、軽く挨拶を交わし、山頂を目指した。山頂付近は、美しいブナ林に囲まれている。山頂直下の急坂を登りきると、1等三角点の立つ山頂へ出た。到着は、午後2時10分。「やった!4座登頂の目標達成だ!」とにかく、立てた目標を、やり遂げられたことが嬉しかった。山頂は、北側が切り開かれており、少しの眺望を楽しめる程度である。ここでも、軽く記念撮影だけを実施し、下山することにした。 足早で登った百里ヶ岳。次回は、山麓から、ゆっくりと時間をかけて登ってみよう思う。歴史的背景の濃い山であって、これほどにも美しいブナやミズナラで覆われた山は、そうない。決して、急いで登る山ではないと思う。 4座登頂で、疲労困憊の身であるにもかかわらず、それを感じないのは何故だろうか?僕の身体は、疲労以上に、「達成感」で飽和状態になりつつあった。 |
![]() 【百里ヶ岳山頂にて】 ![]() 【百里ヶ岳山頂にて】 ![]() 【根来坂峠】 ![]() 【登山道入口付近】 ★山行記録★
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