| ▲舟伏山(ふなふせやま)1040m |
| 2006年3月15日(水) 登頂回数1回 晴れ 舟伏山は、岐阜県山県郡と本巣郡の郡境、国道418号線の北に位置する1040mの山である。山名は、読んで字のごとく、「舟を伏せた形」に似ている事から付けられた。下界からこの山を見ると、舟を伏せたような形が目につく。美濃西部によくある石灰岩質の山で知られ、5億〜2.5億年前に生息したウミユリや紡錘虫の化石も出ると言われる。岐阜県では赤坂の金生山、伊吹山、金華山、八木山などと並ぶ最古の山々の一つである。太古の昔は、海の底だったのである。 今回は、岐阜の舟伏山である。例年ならば、殆ど残雪がなく春山気分で歩くことのできる山だ。しかし、前日に季節外れの大雪が降った。気がかりなのは、登山道の状況。天候が良さそうなので、取り合えず計画実行。深夜、自宅を出発し、愛車を登山口へ向け走らせた。名神、東海北陸道を走り、美濃ICで高速を下りる。国道418号を走り、谷合で右折して神崎へ向かう。神崎の集落に入ると、お墓の脇に『舟伏山登山口3km』の文字があり、林道入口には『崩落のため通行止め』の看板があった。「いきなり通行止めか・・。」可能ならば、林道終点のあいの森まで入りたかったが、無理だった。林道には、積雪もあるし、諦めた方が良さそうである。林道入口のお墓前に、丁度、2台分の駐車スペースがあったので、ここへ愛車を停めることにした。簡単に朝食を取り、登山の準備を進める。青空が広がりつつあり、気持ち良い朝だった。 午前7時、夏坂林道へ入る。入口には、『熊出没中!』の看板がある。そう!この山も熊の多さで有名だ。冬眠明けの熊が、山中をお腹を空かせてうろついているに違いない。しかも、この時期の熊は、子連れだから危険。念の為、熊避けスプレーを持参する。さて、林道終点のあいの森までは、3kmの林道歩きとなる。新雪が積もったばかりの林道をつぼ足で歩く。林道は、雪たっぷりである。「この大雪でかなり降ったんだろうな・・・。」この先の登山道が、気がかりで仕方がない。林道終点は、広い駐車スペースとなっており、西ルートと東ルートとの分岐でもある。大きな看板があるので分かりやすい。西ルートから山頂を目指すことにした。新雪が降った直後なので、トレースはない。小さな橋を渡ると、そこが登山口となる。登山口から左へと進むと「美山あいの森」と言う研修施設が建っている。沢沿いのルートへ入る。この付近の積雪は、30cm程である。杉林に囲まれた沢沿いをルートを探しながら、登っていく。何度か沢を渡りながら、標高を上げる。途中、一箇所、ルート不明瞭な場所に出くわし、ルート探しに手こずった。すばやく地形図とコンパス、そしてGPSを利用して、現在地を特定する。積雪の為、沢沿いにルートが続くいている見えてしまうが、確認の結果、右手の支尾根へ取り付かなければならない。沢から離れ、つづら折れの斜面を登り、支尾根へと取り付く。比較的、緩やかな斜面を登っていくが、展望台を過ぎると、ルートは大きめのつづら折れとなり、急坂となる。積雪も多く、ルート不明瞭箇所が多い。地形図を頼りに、小舟伏山の稜線目指して直登、直登で標高を上げる。急斜面を登りきると、小舟伏山の山頂付近の稜線に出た。雪たっぷりである。右手には、これから目指す舟伏山があった。一旦、下りて、登り返さないといけない。雪が多いので、スノーシューが欲しい所だが、今回は持って来ていない。つぼ足で体力を使いながら、山頂を目指す。ここまで来ると、稜線伝いに登れば良いので、迷うことはない。舟伏山頂上へと続く最後の斜面を登りきると、急に前方が開け、山頂である。舟伏山の山頂は、とにかく広かった。山頂の標識は、雪面から少しだけ頭を出していた。しかし、三角点は、深い雪の中。山頂から南北方向の眺めがいい。真っ先に北の能郷白山が目に飛び込んでくる。奥美濃の盟主だけあって、抜きん出て大きく高い。能郷白山の稜線に長く伸びる残雪は、「春の道」と言われており、今日のような良い天気の日には、いかにもと思わせる。又、能郷白山の右手には、拳を突き上げたような屏風岳。さらに遠くに荒島岳。近くでは大白木山が良い山容をしている。そして、かなり遠くに白い稜線が見えるが、白山かもしれない。ま、とにかくすごい眺望を得られる山ということだ。 山頂の広大な雪原に座り込み、しばらく休憩する。下山ルートは、そのまま往路を下る。天気が良く、急に気温も上昇した為か、雪解けが一気に進んでいた。雪の状態も悪く、アイゼンを装着していても、利きが悪く、滑りやすかった。 そう言えば、途中、熊と猪の足跡を見つけた。確実に冬眠から目覚めているのだ。これからは、熊と人間が遭遇しない為の努力が必要だ。今年は、ブナの実が少ない年である。昨年、「十年ぶりの大豊作」だった為、今年は大凶作が予想されているからだ。 下山後、近くの武芸川温泉「ゆとりの湯」へ向かった。綺麗な施設だが、地元の入浴客も多い為か、かなり混雑していた。お湯は少しヌルヌルした感じで僅かに緑がかっている。泉質は、ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉。内風呂、露天は、広くて綺麗なので満足。 今回の舟伏山は、天候にも恵まれ、気持ち良い山行が出来た。最後、山頂付近は、駆け足で登ったので、足が疲れた(>_<) |
![]() 【舟伏山頂にて】 ![]() 【能郷白山】 ![]() 【屏風岳(左)、荒島岳(右)】 ![]() 【舟伏山頂】 ★山行記録★
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