▲阿寒岳(あかんだけ)1499m
〜 今尚、噴火続ける阿寒山群の主峰へ 〜
2004年8月25日(水) 登頂回数
曇り
 GPS軌跡

阿寒湖を挟んで、雄阿寒岳と雌阿寒岳が並んでいるが、日本百名山に指定されているのは、標高1499mの雌阿寒岳の方である。雄阿寒岳は標高1371mと、雌阿寒岳より高度が落ちることから、雌阿寒岳のみを登る人が多い。阿寒火山群の主峰である雌阿寒岳は、現在も噴煙の絶えない活火山。一方、雄阿寒岳は死火山である。西麓には、北海道3大秘湖のひとつである湖、オンネトーがある。 オンネトーとはアイヌ語で「老いた沼」の意味で、別名「五色沼」とも呼ばれている。透き通ったブルーがこの沼の特徴で、そのブルー色を作り出す要因としては、湖底から、弱酸性の温泉が沸き出ししている為と言われている。またその色が、天候、四季、時間帯、見る角度によって変化するということでも有名である。

長丁場のトムラウシ登頂後、温泉で疲れを癒した後、愛車を阿寒湖方面へ走らせた。車を走らせていると、快晴だったはずの上空には厚い雲がかかり、雨がポツリポツリと落ち始めた。「北海道は広いから地域によって天候が変わるんだな・・・。でも、トムラウシは本当に、運が良かったな!」と思いながら、阿寒湖へと向かった。

雌阿寒岳は、雌阿寒温泉から登るルートで計画した。到着が早かったので、近くのオンネトーへ行って時間を潰すことにした。しかし、生憎の天候でガスが発生しており、雌阿寒岳方面の眺望は、全くなかった。1時間程、そこで時間を潰しながら待ったが、この日は、期待した眺望に出会えなかった。仕方がないので、登山口付近の雌阿寒温泉へ戻り、そこの無料駐車場へ車を停め、車中泊の準備をすることにした。ここの駐車場には、立派なトイレや水道もあり、快適に過ごすことが出来そうな場所であった。駐車場には、キャンピングカーとハイエースが、それぞれ1台ずつ駐車しており、車中泊の準備をしているようだった。僕も簡単に夕食の準備をし、車内でゆっくり寛いだ。寝る前にトイレへ出かけると、隣のキャンピングカーの人が「明日、雌阿寒登るの?」と話しかけてきた。「そうですよ♪」と答えると、「嬉しいわ〜。明日、誰も登らないのかと思ったわ・・・」明日、僕が登ることを知って、かなり安心した様子だった。簡単に明日の準備だけをし、寝ることにした。願うことといえば、明日の天候回復だけだった・・・。

25日の起床は、午前4時30分。早速、車内から上空の様子を見てみる。雌阿寒岳方面は、厚いガスに覆われており、眺望なしであった。時折、薄日が差す程度で、大きな回復は望めそうになかった。「仕方ない!取り合えず行くか!」素早く準備を進めた。

この日は、雌阿寒岳のみの登山予定だった為、時間も遅めのスタートで、ゆっくりと登ることにした。登山口の標高は、705mである。登山口から2合目あたりまでは、薄暗い樹林帯の中をゆっくりと登って行く。2合目手前で、昨晩お話ししたキャンプカーの方に追いついた。「あ〜・・・。また僕が先頭だな・・。」いつもこうだ・・・。さて、4合目を過ぎると、登山道は、岩場が続くようになってくる。しかも悪天候の為か、この辺りから風が一気に強くなったように思う。さらに5合目を過ぎると、火山性の砂礫の上を歩く滑りやすいルートへと変化し、風の勢いも増した。全く視界が利かない。とにかく気合で登り切ろう思い、突き進んだ。8合目付近で、風によりかなり体温の低下も感じられた為、上着を着る。上着1枚着ただけだが、まるで体力が回復したかのように、登高スピードが上がった。しかし、9合目を過ぎて、ポンマチネシリ火口の縁を登る際には、強風の為、身体が火口へと押し出され、真逆さまに地の涯へダイブしてしまいそうになる。とにかく、風が強く厳しかった。山頂到着は、午前6時48分。あまりの風に、記念撮影を試みるも、三脚が立たない。苦肉の策で、カメラを地面に置き、強引に撮影した。「くそ〜、ここから大迫力の火口を見てみたかったな・・・。残念・・・。」取り合えず、記念撮影だけを済ませ、下山にかかった。

下山は、往路をひたすら下った。途中で、先程のキャンピングカーの方とすれ違った。「早いですね〜!どうでしたか?」これは、もう聞き慣れた。「そりゃ、すごい風でしたよ!回復には、あと2時間はかかるでしょうね。頑張ってくださいね♪」とにかく風が強くて、会話どころではなかった。その後、下から20名以上の団体登山客のパーティが登ってきた。「こんにちわ♪・・・こんにちわ(^.^)・・・こんにちわ(^_^;)・・・こんにちわ(>_<)・・・こんにちわ<`〜´>・・・プッツン!」いいかげんにせい!阿保か!なんぼほどおんねん!!・・・まあ、実際は、笑顔で挨拶しているのだが、待っていると、寒くて体が冷えてくるということもあり、内情は、こんな感じであった。団体さんの通過後、遅れを取り戻すかのように、一気に登山口まで駆け下りた。

登山口到着は、午前5時10分である。山頂からの絶景を楽しみにしていたが、今回は仕方がない。「さー温泉だ!」登山口にある野中温泉でも良かったのだが、阿寒湖にある阿寒湖温泉へ行ってみたくなったので、下山後、すぐさま愛車を走らせた。しかし、到着してみるも、高級ホテルや旅館ばかりで僕のような貧乏人が入れる温泉などはなかった。阿寒湖畔に一軒だけ「マリモの湯」という公衆浴場があるのだが、それなら、源泉、かけ流しの野中温泉の方が格段に良いだろうと思い、面倒だが再度、野中温泉まで戻ることにした。野中温泉まで戻って来た頃には、天候は回復傾向にあり、上空に青空が広がりつつあった。ここには、野中温泉別館と、野中温泉(YH)があるので注意したい。日帰り入浴ができるのは、野中温泉別館である。入浴料は、300円。勿論、シャンプーや石鹸がないので、持参しなければならない。しかし、ここの湯は素晴しいの一言だ。非加熱・非加水・掛け流しであり、湯には、白い粒子状の湯の花が多く浮いているのである。泉質は、含食塩-石膏硫化水素泉。浴室は木造の建物で、その中に湯船が1つあるだけだが、本物のお湯がかけ流されている点は、評価に値する。又、ここの露天も非常によい。

入浴を楽しんだ後、天候が回復したので、再度オンネトーへ寄ってみた。そこには、昨日とはうって変わっての絶景が、目の前に広がっていた。感動の余り1時間ほども、オンネトー周辺で写真撮影に没頭してしまった。その後、摩周湖や硫黄山を観光し、明日の斜里岳へ向けて愛車を走らせたのである。


【雌阿寒岳山頂にて】


【雌阿寒岳山頂】


【オンネトー】


【雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)】


【観光:摩周湖】


【観光:硫黄山】

★山行記録★

山行時間:2時間52分
5:10 登山口
6:48 雌阿寒岳山頂
3分 休憩
8:02 登山口



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